大阪城周辺に残る大坂城の石垣と堀跡
現在の大阪城公園の外にもかつての大坂城の遺構を見る事ができますのでチェックしてみましょう。
まずは大阪歴史博物館の隣りにある大阪府警察本部の前。
2003年12月に大阪府警察本部の新築工事現場でなにやら堀跡が発見されて話題になりました。
実はこれ、戦国時代末期の豊臣秀吉時代の大坂城三の丸にあった堀跡という事が判明。
大坂城は織田信長が本能寺の変で倒れた後、天正十一年(1583)に羽柴筑前守秀吉(後の豊臣秀吉)によって、石山本願寺の跡地に築城されました。
約一年半後くらいの天正十三年(1585)に本丸が完成したらしく、その後拡張が続けられました。
結局、秀吉が亡くなる慶長三年(1598)までに二の丸、三の丸、そして3重の堀と運河をもった巨大な城になったのですが、その三の丸が現在の大阪府警察本部周辺だったみたいです。
大阪府警察本部庁舎の前に詳しい案内看板があります。
現在では警察本部前に堀跡は残っていませんが、ココは歩いて大阪城とセットにできます。
例えば地下鉄を使って大阪城に行く場合、谷町四丁目駅から歩いてこの堀跡、そして向かい側の大阪歴史博物館の後に大阪城公園といったプランも楽しそうです。
三の丸の石垣
次は石垣。
大阪府立男女共同参画青少年センターの北側に大阪城三ノ丸の石垣が移築されています。
この石垣が発見されたのは、施設を建てようとしていた平成元年(1989)年。
建設に伴う発掘調査が行われた際、地表面より約2m下で自然石をそのまま積む野図積みの石垣が東西約21mにわたって発見されました。
現地の案内看板によると、かつては5m以上の高さがあったと推定され、石は生駒山系、そして六甲山系の花崗岩が用いられているそうです。
石垣があった場所はその後ビルが建ってしまいましたが、すぐ隣に石垣が移築再現されています。
大阪城公園周辺は、ビルが多く、街中というイメ−ジがありますが、歩いて散策するとこうやってかつての大坂城の遺構を目にすることができます。
歴史好きの方は天気の良い日を選んで、大阪城とセットで行ってみるのもいいですね。
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